Home_N Stayノート(宇波恵)



Nishio Workshop Nairobiでは、「ナイロビと自分なりの方法で出会いたい」という意欲的な友人・知人に、ホームステイ先を無料で提供しています。ご興味のある方はお気軽にメールでお問い合わせください。ホームステイを経験した方からのノートを紹介します。

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ノート記入者:宇波恵
ホームステイ期間:2012年8月3日(金)〜8月8日(水)
訪問先:ナイロビのタウン地区、キベラ地区、カレン地区、キテンゲラ市、ナイバシャ市など
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2009年年末から2010年1月にかけて初めてナイロビを訪れてから、約2年半。2度目のナイロビ。2年前と何が違っているのかについて考えてみた。



まず、個人的な観点だけれども、現在はドバイ在住のため、前回に比べて移動が圧倒的に楽。ドバイから直行便で約5時間の距離。時差もわずか1時間。日本にいると遠く感じるアフリカ。日本のテレビで紹介されるアフリカは、自然や動物のドキュメンタリー番組がほとんどで、あとは飢饉や紛争に関するニュースを少し。そして、お正月の箱根駅伝で活躍するアフリカ人留学生等、スポーツに関する話題。例えば、東アフリカの都市としてのナイロビや、西アフリカの都会であるラゴスが取り上げられることはあまりないように思う。一方、ヨーロッパや中東では、アフリカは距離的に近いこともあるし、そのため人の行き来やビジネスも盛ん。仕事でもアフリカの事務所とやりとりすることもあって、日本と比べるとアフリカをずっと身近に感じる。最近出張でエジプトのカイロに行くこともあるので、ナイロビの街の雑多な感じも違和感や珍しさを感じない。以前はわりと整然とした東京から一気にナイロビへ行ったので、別の国に来たという実感があった。

ナイロビの街の様子について。記憶力にあまり自信がないのだけど、2年半前よりも道を往く車にきれいな車、高級車が増えたような感じがする。アラブの春以降、経済が落ち込んで建設現場も途中で放棄されてしまったようなカイロとは対照的に、ナイロビでは建設ラッシュかのようにあちこちで道を掘ったり、建物を建てたりしている。渋滞がひどくなったと聞いたけれど、モノやヒトが動いているということでもあると思う。トヨタ・ナイロビの美しいガラスばりのショールームがオープンしていたり、街中のスーパーで大量にモノを購入するケニア人の家族がいたり、裕福な人が増えているようにみえる。スーパーマーケットで少し気にして価格を見ていたのだけど、多くのモノの価格はドバイとあまり変わらないか、若干安い程度。



その一方で、アフリカ最大のスラム街、キベラスラムは拡大を続けている。ナイロビの人口約400万人のうち、約4分の1の100万人近くが生活する。キベラの中には、上下水道や電気、ガス、ゴミの回収等の公共サービスはなく、トイレは約100人に1つしかないし、ガスがないので、煮炊きは主に炭を使っているそう。(トイレを使えないときは、ビニール袋に用を済ませ窓から捨てるという。)渋滞解消のためにナイロビでは道路拡張計画や鉄道建設計画が進行中で、場所によって別のスラムの住民が強制退去させられているとのこと。(多くの場合、スラムの住民は土地の権利証を持たないため、事実上その場所に住んでいるというだけのホームレスのような状態のようだ。)家を失った彼らがキベラスラムに流入することもあって、キベラの人口は増加を続け、スラム自体も広がり続けている。キベラスラムの中の治安は非常に悪く、住民は自家製の銃を所持している人も多いとのこと。キベラスラムのスタディツアーに参加したのだけれど、10人ほどのゲストに対して銃を持った護衛の武装警官3人がついていた。キベラスラムでは、無職の人や日雇いの仕事をしている人も多く、たとえ定職があっても1ヶ月の収入が4,000円程度(一日あたり約130円)の人も多いという。高級スーパーで売っている韓国製の高級冷蔵庫が約150,000〜180,000円。普通のスーパーで売っている牛乳1リットルが約80〜100円。スラム内の路上で売っている炭が15円、トマトが約5円。4,000円だと一日3食食べるのも厳しいくらい。生理用品を買うために売春をする女の子もいるという。HIV感染者も多いというが、その分対策はしっかりしており、数10分で結果が分かる無料の検査の実施や治療薬の配布もあるそうだ。



キベラの中で、とてもきれいなシルクやウールのスカーフを手作業で作ったり、かわいいアフリカの布やビーズを使った小物やバッグを作る人たちに会った。品質もとてもしっかりしている。ブルーのシルクのスカーフ(1,500円)とキコイと呼ばれるアフリカの布やビーズを使ったバッグ(1,800円)を購入。大きい問題を一度に解決することは困難だろうけど、厳しい環境の中で、希望を持ち続けて前を向いて生きようと行動する個人を応援できたら、サポートできるシステムがあったらと思う。

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